こんにちは!Dimpleです!
今回は建築業界で働く新卒や若手におすすめの必携建築資料をご紹介したいと思います。
へぇ~… どんな名前の本なの?
本の名前が「必携建築資料」っていう名前なんです(笑)
あっ! そうなんだね
(「必携」とか結構思い切った名前だな)
本のタイトルは「ビジュアルハンドブック必携建築資料」です。
本のサイズはB5(182×257)、厚さは23㎜ぐらいなので毎日カバンに入れてもそれほど邪魔にはなりません(必携できそう?)。
この本の内容は木造・RC造・鉄骨造のそれぞれの構造種別について、材料・仕組み・つくり方を工事の順序に従って解説されています。
これだけなら他にもありそうな本ですが、特徴的なのが何といってもイラストやカラー写真が豊富でわかりやすいこと!
わかりやすいのに、多くの情報が詰まったこの本は以下の方におすすめです。
- 建築に興味のある学生さん
- 建築業界に入ったばかりの新人さん
- 意匠設計だけど構造や施工(建設の工程)についてイメージできるようになりたい方
- 構造設計だけど各構造種別の設計上必要な規定値をまとめた1冊がほしい方
- 施工管理や大工だけど各部材名称や工程の全体をイメージしたい方
職種(分野)ごとにこの本おすすめポイントを紹介していきます!
意匠設計におすすめのポイント
本書の構成は大まかに木造・鉄筋コンクリート造・鋼構造・巻末資料に分かれていますが、
- 木造は戸建ての木造住宅で在来軸組工法・枠組壁工法の両方解説
- 鉄筋コンクリート造は非住宅(事務所ビルなど)でラーメン構造・壁式構造の両方解説
- 鋼構造も非住宅でラーメン構造(山形ラーメンもあり)・ブレース構造を解説
といった感じでイラストやカラー写真が載っていました。
以下の項目が建築関係の意匠設計やデザイン系の職種の方へのおすすめポイントになります。
- 建築用材(樹種や屋根葺き材など)がカラー写真で比較しやすい
- 台所や浴室、便所など住宅設備の寸法や設計上の留意点がわかる
- 住宅用の冷暖房設備・換気設備の概要がわかる
- 住宅用の家具や家電の一般的な寸法がわかる
- 住宅の駐車スペースやテラス・デッキの構成、屋外用床材等の外構の参考資料がある
- 構造種別ごとに階段やエレベーターの設計例がある
- 構造種別ごとの外壁の仕様(カーテンウォールも含む)や内装の仕上げについてわかる
- 構造種別ごとに屋根の仕様についての一例がある
- 巻末には寒冷地仕様(基礎断熱工法・屋根雪など)、バリアフリー法や省エネ法、品確法についての資料がある
構造設計におすすめのポイント
構造設計をする人におすすめのポイントです。
大まかに大まかに木造・鉄筋コンクリート造・鋼構造・巻末資料に分かれていますが、それぞれの構造種別で起訴についても解説しています。
- 【木造】在来軸組工法・枠組壁工法の構成や概要がわかる
- 【木造】耐力壁に使用する接合金物の仕様一覧が載っている
- 【木造】根太レス工法(剛床工法)や根太工法のわかりやすいイラストがある
- 【木造】屋根・小屋組のイラストがある
- 【RC造】ラーメン構造・壁式構造の構成や概要がわかる
- 【RC造】配筋における定着長やかぶり厚さ、鉄筋同士のあき等の規定値がある
- 【RC造】柱・梁・スラブ・壁・階段の配筋がわかる
- 【S造】H形鋼・溝形鋼・等辺山形鋼・角型鋼といった一般的な鋼材の断面緒言の一覧がある
- 【S造】ラーメン構造・ブレース構造の構成や概要がわかる
- 【S造】高力ボルトの最小縁端距離、ピッチやゲージの標準寸法がある
- 【S造】柱梁接合部や大梁・小梁仕口部の様子がイラストでわかる
- 【S造】デッキプレートの仕様がわかる
- 【基礎】木造ではべた基礎と布基礎、RC造では直接基礎と杭基礎の参考資料がある
- 【基礎】S造では露出柱脚、根巻柱脚、埋め込み柱脚についてのりゅい事項がある
- 巻末には補強コンクリートブロック構造、プレストレストコンクリート構造、SRC造等の構造についての概要がある
さすがに設計指針ほど詳細ではありませんが、基礎も含めて各構造種別の設計緒言を手短に確認できるのは助かりますよね!
施工管理・現場職におすすめのポイント
施工管理・現場職におすすめのポイントです。
現場で部材の組み立てや細かな納まりがわかる項目を挙げてみました。
- 各構造種別の柱・梁・壁・床といった躯体の組立手順がわかる
- 各構造種別の大まかな施工手順がわかる
- 木造の軸組の詳細な部材名称がわかる
- 各構造種別における開口部の納まりがわかる
- 各構造種別の断熱や外壁・内壁仕上げがわかる
- 天井や床の仕上げや構成がわかる
- 中層建築物の給排水方式や空調方式がわかる
- RC造では屋根の防水やルーフドレインについての概要がわかる
まとめ
今回は私がビジュアルハンドブック必携建築資料を読んでわかったこと、参考になったことを中心に、おすすめポイントとして紹介させて頂きました。
意匠・構造・施工とわけて紹介しましたが、実際どんな職種でも参考になる内容だと思います!
ただ、おすすめしたポイントは私の主観によるところが大きいので、ぜひ手に取って中身を確認してみてください。