こんにちは!Dimpleです!
建築や土木、電気など、複雑な計算をするお仕事では
関数電卓をお求めになられる方は多いのではないでしょうか。
でも普通の電卓とどう違うんだろう?
この記事ではまだ関数電卓について詳しく知らない方向けに、
一般的な電卓と関数電卓の違いをお伝えします。
関数電卓の特徴(メリット)
コンビニなどでも売られているスタンダードな電卓とは違い、
複雑な計算にも例えば以下の次のような計算に対応できるのが関数電卓です。
- sin,cosといった三角関数
- ルート・2乗といった指数関数
- 二次方程式の解などの数学や物理学、統計学における公式
関数電卓には一般的な電卓には無いメリットがたくさんあります。
計算のしやすさに優れる
関数電卓には画面の下にカーソルキーがあります。
このカーソルキーがあれば計算の途中で数字を間違えても、
間違えた箇所にカーソルを動かして修正できます。
カーソルを左右に動かすだけでなく、上下に動かせば計算の履歴を表示することもできます。
カーソルキーは関数電卓の機能をメニュー画面で選択するときに使いますが、
単純な計算をさせる時でも同じような計算式は履歴機能を使うと楽できますよね。
書式通り入力方式を採用している(多項式を計算できる)
例えば 3+2×4ー1=10 のような計算をしたい場合、一般的な電卓ではこの式の通りの入力では正しい計算ができません。
3,+,2と入力した時点で「6」という計算結果が勝手に出てしまうからです。
後に控えてる×4-1の部分を待たずに計算されて結果が19になっちゃうよ
このように掛算や割算が混ざった計算式では一般的な電卓では少し不便です。
もちろん、計算結果自体はやり方次第で正確に算出できます。
- 先に2×4を電卓で計算して後から+3-1と入力して10を算出
- メモリー機能を使って項を順に記録させながらメモリー内で10を算出
ちなみにメモリー機能を知らない人向けにざっくり説明すると、
- 入力した値や計算結果を一時的に記録する機能
- 電卓のM+やM-、RM/CMなどのボタンを使う
今回の例だと
+3、+2×4、-1、といった、項(超簡単に言うと+や-で区切られる式中の数や文字のまとまり)を電卓に記録させながら左から順番に計算できます。
それじゃあ関数電卓はどんなふうに計算できるの?
一方、関数電卓はというと、計算式を入力しても計算式中の
「=」に当たる「EXE」や「Enter」ボタン(機種によって異なります)を押さない限り計算されません。
つまり、数学の授業で習ったような多項式(式中に複数の項がある式)をそのまま入力して正しい計算結果が得られる、というわけです。
このように紙で書いた計算式通りの感覚的な使用方法を、
書式通り入力方式(メーカーや電卓によって呼び方は様々です)といい、
ほとんどの関数電卓はこの方式を採用しています。
三角関数や指数関数などの複雑な計算ができる
関数電卓はsin、cosといった三角関数やルート計算といった指数関数、logを扱う対数関数など様々な関数に対応しています。
また、円周率πや重力加速度gなどの科学定数も扱うことができる機種もあります。
ほとんどの方がこういった複雑な計算をするのが目的で関数電卓を購入しているのではないでしょうか。
関数電卓の中には「二次方程式の解」や「余弦定理」、
「電磁力」や「ばね振り子の周期」といった数学や物理学の
公式が内蔵されているものもあり、公式を細かく覚えていなくても
電卓で呼び出せる便利な機種もあります。
式や数字が見やすい
関数電卓は一般的な電卓よりも式や計算結果が見やすいものが多いのも特徴です。
例えば分数計算や指数関数もわかりやすく表示してくれるだけでなく、
計算式と計算結果を画面内に2段で表示(2桁表示)してくれるものもあります。
また、数字が見やすいよう液晶画面に力を入れている機種もあります。
自作した計算式の登録(数式記憶機能)ができる
実務では専門的計算式を使うことがよくありますよね。
普段はPCの表計算ソフトで計算させればいいけれど、
これが打合せ中に電卓でサッと計算できたら上司に一目置かれる存在になれるかも!?
でも焦って計算式をド忘れしちゃうときもあるよ
大丈夫!難しい計算式は電卓に覚えさせればいいんだよ!
実は関数電卓の中には前述した電卓内に内蔵された公式とは別に自分で数式を登録することができます。
この機能を数式記憶機能と書いているメーカーもあれば、
フォーミュラメモリーなどと呼んでいるメーカーもあります。
お探しの際はご注意ください。
表やグラフの表示ができる
最近の関数電卓はエクセルのように表計算できたり、グラフも表示できる機種があるそうです。
個人的には使用したことないのですが、数字だけでなく視覚的に結果を確認できるのは魅力的ですよね。
また、表だけでなく、最近は電卓内でプログラミングができる機種もあります。
容量に制限はあるものの、if構文やFor~Loop制御など今どきは電卓一つで本当にいろんなことができるようになりました。
fx-CG50(下記リンクのうち右)はPythonも使えるようです
計算以外に個性的な機能もある
関数電卓の中には計算以外にも個性的な機能があるものもあります。
ソーラー発電機能
画面付近にある小さなソーラー発電パネルにより太陽光発電で得た電力を補助バッテリーとして利用する機能です。
これだけで電池が不要になるわけではないようですが、屋外で関数電卓を使用することが多い方は検討してみてもよいのではないでしょうか。
電子メモパッド付関数電卓
こちらはあまり見かけたことは無いのではないでしょうか。
折りたたみ式の電子メモパッドが付属しているタイプです。
変数や計算結果をメモするのにとても便利ですね!
デメリットはある?
関数電卓にはたくさんの機能があり、
これ一つでどんな計算も可能とする万能なアイテムです。
ただ、強いて言えば個人的にはデメリットもあるのかな、と思います。
価格は比較的高い
一般的な電卓と比べると当然なのですが、お値段は高めです。
一般的な電卓が数百円、
高くても3000円程度あればそれなりに良いものが買えるのに対し、
関数電卓は1500円程度は少なくともかかります。
1500円でもかなり安いのですが、
前述した数式記憶機能といった便利な機能を持つ機種となると
4000円は軽く超えてきます。
中には2万円以上するものもあり、関数電卓に何を求めるかは購入前に考えといたほうがよさそうです。
多機能すぎる
関数電卓には様々な機能があります。
それはもう多すぎるくらいに…笑
実際、関数電卓のレビューを見ると
「多機能すぎて使いこなせない…」
という人もいるようです。
関数電卓を使うときに、
- 四則演算や三角関数をもっと簡単に使いたい
- 数学の授業で習ったときみたく入力したいだけ
といった方には、もしかしたら今購入を考えているその関数電卓は少しもったいないかも…
逆に、
- 電卓から簡単に登録済みの数学や物理学の公式を使いたい
- 専門的な計算式を電卓内に登録して使えるようにしたい
- 電卓の付属品等にこだわりたい
- 一生使える電卓を探したい
などといった方であれば多少お値段が高くなっても
満足できるのではないでしょうか。
まとめ
今回は関数電卓を使うことのメリットとデメリットをお伝えしました!
デメリットもありますが
予め自分の使う範囲の機能を調べておくと、後悔しなくて済みますね!
通販の場合、商品ページでおおよその機能が記されているので
お店でパッケージを確認するよりも見やすいしわかりやすいのでおすすめです!